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eyes to me~ 私を見て
第45章 波乱のミュージックスタイル

「真理くん……」
志村は、オロオロする美名の顔を両手で挟み何秒か鋭い目で見た。
美名の瞳が怯えた時、目尻を下げて笑うと、指でそっと頬に触れてきた。
「そりゃ好きな人の顔を、毎日見たいわよね……
でも、私は心配だったのよ?
そのまま帰って来ないかも知れないって……」
「ごめんなさい……」
「ん――!ちゃんと無事に戻ってきたからそれは良いわ!
でも、もう黙って夜中に出掛けたらダメよっ?」
「は、はい」
「あら――やっぱり昨夜の寝不足やらがお顔に出てるわよ~?
目の下にクマちゃんが!」
志村は眉をひそめ、両手の指で美名の目の下の窪みを優しくマッサージを始めた。

