この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
下剋上ラバーズ
第3章 「抱かせて!」
「……髪乾かせよ。風邪引くぞ」
風呂から上がったばかりらしく、まだぐっしょりと濡れている沙耶の頭を乱暴に揺する。
「んえーめんどくさい。真尋乾かしてー」
「自分でやれ、それぐらい」
「えー、やっぱケチー」
「お前がズボラなだけだろ」
「わーかったわかった。乾かしゃいんでしょー乾かしゃ」
と言いながら、沙耶はやっぱり雑誌に目を落としたまま動こうとしない。
あー、くそ、手がかかる。
俺はドライヤーを掴むとコンセントを差し、沙耶の後ろにまわりこんで無言で熱風を浴びせた。
すると沙耶はそれを予期していたように俺を見上げて、「ありがとー」と言う。
……ほっときゃいいのに、なんでこんなことをしてしまうんだか、自分でも謎だ。
風呂から上がったばかりらしく、まだぐっしょりと濡れている沙耶の頭を乱暴に揺する。
「んえーめんどくさい。真尋乾かしてー」
「自分でやれ、それぐらい」
「えー、やっぱケチー」
「お前がズボラなだけだろ」
「わーかったわかった。乾かしゃいんでしょー乾かしゃ」
と言いながら、沙耶はやっぱり雑誌に目を落としたまま動こうとしない。
あー、くそ、手がかかる。
俺はドライヤーを掴むとコンセントを差し、沙耶の後ろにまわりこんで無言で熱風を浴びせた。
すると沙耶はそれを予期していたように俺を見上げて、「ありがとー」と言う。
……ほっときゃいいのに、なんでこんなことをしてしまうんだか、自分でも謎だ。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


