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好きにさせて
第14章 本心
茜が仕事に戻ると
早速平田の尋問がはじまった


「どこまでいった」


「なんやそれ(笑)
中二か」


「中二でもなんでもいいから
ちゃんと教えろよなー
俺がココに連れて来てやったんだから」


「まぁ…せやな」


「で?」


「付き合おうてる」


「あーーー」


「な、なんや」


「うらやましーー」


「当たり前や
あの茜やからな!」


「だよなだよな!
藤沢は派手じゃないけど
密かなアイドルちっくなとこ
あったからなー」


「せやねん!
大人っぽくてなぁ
エロかったよな!」


「それそれ!
その藤沢とお前がなー」


「悪かったな(笑)」


「いや、安心したよ」


「え?」


「この先どうなるかは
分からねーけど
とりあえず安心した」


平田は
真面目な顔でそう言いながら
ビールを口にした


この先どうなるか…か…


「もう40前だしな
藤沢も子供のこと考えたら
再婚も早い方がいいだろ…
ま、頑張れよな、野崎」


「あ、あぁ、せやな」


茜と付き合うことになって
やっと平田に
嘘をつかんでようなったのに
俺はもっと
平田に言いにくいこと
増えてしもてるな…


「ん?どうしたの?」


おでんを皿にのせ
茜が俺達の前に戻ってきた


「いや、なんも…」


「なんもじゃねーだろ!
藤沢、よかったなー
おめでとう」


「え?」


「あー悪い
平田には言うてしもた
俺らのこと」


「あ、うん、いいの。
おめでとうって言ってくれて
ありがとね、平田くん。
ちょっと、照れちゃうけど」


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