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第19章 唇に媚薬 ‐ deep love -

「……っ、あ、やぁ……」


……愛してる。
私も狂うほどに葵を愛してる。

そう伝えたいのに、この溢れる想いを言葉にしたいのに
次々と与えられる快感に邪魔をされて声にならない。





─── それから、何度も何度も

葵の舌と指によって、絶頂に昇らされて

もうやめてと懇願してしまうほど、おかしくなって……


「……蘭」


私の名前を呼ぶ声で、ゆっくりと目を開けたけど
快楽の涙で葵の顔がぼやけてる。


「限界」

「………！」

「勃ちすぎて痛ぇ」


苦笑する葵を見て、背中にゾクッと刺激が走った。

……あ、あれ？
今からソレが私に挿入るの？


「葵……ま、待って」

「あ？」

「私、もう体が……」

「………」

「む、無理です……」


イかされすぎて、痺れすぎて動けない。
正直に言ったのに、葵は避妊具のパッケージを歯で切って


「鬼」

「………！」

「サド」


信じられないと付け加えられて溜息をつかれた。
冷めた目で私を罵りながら、葵が準備を整える。


「無理ってなにー？
人がここまでどれだけ我慢したと思ってんの？」

「………っ」

「俺の方が無理だから。
やめられねぇよ」