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rena's world story★a.n.r.r.y
第15章 考えたこともない
「……月曜から飲むってアホなんじゃねぇの」
来月初めの土日に出張は無い。
トラブルさえ無けりゃ国内にいる。
蘭の誕生日にもかぶってない。
開催日程を確認する自分に呆れながら、俺はハガキをポケットに入れた。
「しかも野郎4人の定例会って、何が楽しいんだか…」
「楽しいんだよ、学生時代が蘇ってきて。
だからお前を誘ったのに」
「……そこに俺が入る必要あるか?」
「ヒメとあれだけ仲良くなったから。
ユーリと夏輝も絶対合うと思うんだ」
……なんでそう、自分の仲間と俺をくっつけたがるわけ?
2年前、蓮の結婚式の二次会で
姫宮と並んで、オーラを放っていた2人の存在は覚えてる。
総合電機メーカー本部勤務ってのにも関心はあるけど……
「佐伯とパイロットを繋げた嫁といいお前といい
顔も広いし、夫婦揃って業界顔負けのエージェントだな」
「あぁ、よく言われる。
つーか瀬名だって友達多いだろ」
「頼まれもしねぇのにわざわざ紹介なんてするか。
俺はお前の背中に翼が見えるね」
「そう? どうもありがとう。
来月のNYはそれを使って飛んでいくよ」
「………」

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