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水蜜桃の刻
第20章 蜜刻

少しそのまま揺するようにされ。
まだその感覚に囚われていた私は、うう……と呻きながら首を振る。
でも、先生はそのまま腰をゆっくりと引き、そしてまた奥へとそれを突き刺してくる。何度も。何度も。
「……っ!!」
何かに掴まらないとどこまでも引きずられて深く落ちてしまいそうな感覚に陥り、手がそれを探そうともがく。
そして見つけた、頭の上のソファーの背もたれ。
縋るように両手を伸ばし、掴んだ。
それと同時に、先生の突き上げが激しくなる。
「……透子っ……!」
たまらなさそうに私の名を呼ぶ先生。
余裕のないその様子に、どうしようもなく嬉しさがこみ上げた。
胸がきゅうっとして、身体まで喜んで、先生を咥えこんでいるそこまでひくつく。
は……と途端に先生が動きを止めた。
苦しそうに息を吐いたかと思うと、また動き出す。
気持ちいい、そう呟きながら。
はっ、はっ、と先生の吐く息が熱い。
整った顔を苦しそうに歪めながら首を振る──そんな先生の姿に私はどうしようもなくときめいていた。

