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寝取られ彼女。
第6章 Seno Kouki

そのガキに俺は何度手を出したか
何度、自分のドロドロの欲をぶつけようと思ったか
柄にもなくときめいているか。
ますます綺麗になった亜衣を前に
俺がどれだけ緊張して座っているか。
「…、亜衣…い、今は?好きな男とか…いるのか?」
「いないよ?」
あまりにさらりと言われた言葉に脱力しかける。
俺を好きなわけではなかったのか…
苦笑いして…ふと、ある考えが頭をよぎる。
俺は亜衣が好きだ
どうしようもなく大好きだ。
好きな男がいないのなら
俺に見合う女性になりたいのなら。
俺のことを好きにさせよう
「大きくなったら昂ちゃんと結婚するの!」
それを実現出来るほど俺に夢中になれ
そして俺に身体を差し出せ。
お前の為に
これまでたくさんのテクを身に付けてきた
…いやそれだと語弊があるが。
有り余る性欲を、培ってきたテクニックを
お前に全て捧げるから
俺なしじゃ生きていけなくなるくらい
溺れさせてやるよ。
その日から、俺の亜衣への猛アタックが始まった。
「亜衣。映画の無料券当たったんだ。観たいの選ばせてやるから、一緒に観に行かないか」
「俺、○○に少し用があるんだけど…ドライブがてら、亜衣も行かねぇ?ついでにご飯食べてこようぜ」
「今日誕生日だろ。今時の女子大生って何がほしいの?ほしいもん何でも買ってやるから一緒に来い」
主に、亜衣を連れ出してばかりだったけど。
女子大生はどうしたらおとせるのか
俺に股を開いてくれるのか…
分からない
年下…しかもギリ未成年。
小さい頃から知ってる亜衣
亜衣は、いつも笑っていた
あの屈託のない、曇りのない、
「…」
おかしいな。
亜衣が高校を卒業して、大学に入学して数か月経った
いつからか…
違和感を覚えるようになった
亜衣の笑顔はもちろん可愛い
俺にとっては何もかもが可愛いが、笑顔はダントツ
その笑顔1つで俺の心のおもりが取れるほど。
そんな笑顔のはずが
…何だ?
何かが違う…
「…亜衣?何か悩みでもあるのか?」
新しい、慣れない環境で疲れてるんだろうか
その時の俺はその程度にしか思っていなかった
今の亜衣の笑顔はツクリモノ
亜衣の体、ココロは
3人の男によって蝕まれ続けていた
そんなことも知らずに。

