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第7章 声を聴かせて

「…ぁあっんっ！入れ…」

六花が言うよりも速くぐぐっと突き上げた。

「ああんっ———っ！」

ぎゅうっと中が締まる。

「…っふ…六花！」

内壁を抉る様に突き上げる。

「…んあっ…ああんっ！…は…あぁっ！ぅんんっ」

柔らかい内壁と突起がばらばらに蠢いて、志貴の陰茎をぎゅっぎゅっと締め付ける。

秘裂からは蜜が飛沫となって溢れていた。

ふと、志貴の動きが止まる。

「…ぇ…志…」

志貴は息を潜めて、六花の口を覆った。

静まり返った部屋の外、玄関のドアが閉まる音が聞こえた。

とんとんと階段を上がってくるのは一人しかいない。

「志貴？」

「何？」

「誰か来てるの？」

「ああ」

ゆっくりと陰幹をギリギリまで引き抜く。

「…ふ…ぁ…」

ドアの直ぐ向こうには由岐がいる。

ドクドクと心臓が脈打つ。

入り口を掻き混ぜるそれ。

「出かけてくる」

「明日、部活ねーの？」

「あるよ、用意してそのまま渉んちから行くから」

「わかった」

いつもの会話に六花だけが震えていた。