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ジェミニの檻
第1章 ふたつのくちづけ

ポテトを摘みながら、とりとめのない話しが続いた。
えれなは背伸びをして、手を挙げた。
六花が振り向くと渉と由岐が階段を昇りきったところで、満面の笑みで隣にやってきた。
トレイにはダブルバーガーのセットに単品でさらにハンバーガー。
「お疲れ〜」
パンっとハイタッチをして、二人は席に着いた。
「同じ中学の寺島 渉と松永 由岐」
「池内 六花です、初めまして」
「あー…」
渉が由岐を横目に見ながら、にやにや笑っている。
「六花、話すのは初めてだけど、実は電車が一緒だったりするんだよ、ね?由岐」
由岐は盛大に咽せた。
「ちょ…急に振るなって…」
「良いとこ見せたいからって今日連れてきてって頼み込んだんだもんな」
「渉!!」
「六花、どう?背も高いし、まーまーイケメンでしょ?」
「人望も厚いし、友達も多いし、優しいし、かなりの優良物件だよ」
えれなと渉からの猛プッシュに六花は笑いながらも、由岐を見てしまう。
平静を装いながらも、何処か照れた表情はさっきまで試合をしていた顔とは全然違っていた。
えれなは背伸びをして、手を挙げた。
六花が振り向くと渉と由岐が階段を昇りきったところで、満面の笑みで隣にやってきた。
トレイにはダブルバーガーのセットに単品でさらにハンバーガー。
「お疲れ〜」
パンっとハイタッチをして、二人は席に着いた。
「同じ中学の寺島 渉と松永 由岐」
「池内 六花です、初めまして」
「あー…」
渉が由岐を横目に見ながら、にやにや笑っている。
「六花、話すのは初めてだけど、実は電車が一緒だったりするんだよ、ね?由岐」
由岐は盛大に咽せた。
「ちょ…急に振るなって…」
「良いとこ見せたいからって今日連れてきてって頼み込んだんだもんな」
「渉!!」
「六花、どう?背も高いし、まーまーイケメンでしょ?」
「人望も厚いし、友達も多いし、優しいし、かなりの優良物件だよ」
えれなと渉からの猛プッシュに六花は笑いながらも、由岐を見てしまう。
平静を装いながらも、何処か照れた表情はさっきまで試合をしていた顔とは全然違っていた。

