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ジェミニの檻
第15章 rouge

「…んっ…」
もぞもぞと素足を擦り合わせる六花。
「お帰り…」
「あ、悪ぃ…その様子じゃ飯作ってねーな、渉達と食ってきていい?」
「ああ」
由岐の視線がタオルケットの膨らみを見つめると、心臓がどくどくと破裂しそうな程早鐘を打った。
ドア一枚隔ててヤッていたのとは全然違う緊張感。
「盛ってんなよ」
ニヤリと笑って由岐はドアを閉めた。
シャワーの音の後、部活の仲間らしき人と電話をしながら家を出て行く由岐の足音が完全に聞こえ無くなると、タオルケットを剥いだ。
そこにはぱっちりと目を開けた六花。
「いつから起きてた?」
「部屋のドアが閉まった音で…」
志貴は軽く頷いて額を押さえた。
「志貴…?」
不安に揺れる瞳で見上げる六花。
「何?誘ってんの?」
手を外して揶揄うと六花はきゅっと唇を結んで頬を染めた。
「…そうだよ」
思い掛け無い返しに志貴の目が丸く見開く。
「志貴、に、抱いて欲しいの…」
「はっ…」
乾いた笑いが志貴から溢れる。
六花が罪悪感に苛まれるのなんて解りきっていた事なのに。
いざ、それを目の前に突き付けられた今でさえ自分だけを求める六花をどうして手離す事など出来るだろう。
もぞもぞと素足を擦り合わせる六花。
「お帰り…」
「あ、悪ぃ…その様子じゃ飯作ってねーな、渉達と食ってきていい?」
「ああ」
由岐の視線がタオルケットの膨らみを見つめると、心臓がどくどくと破裂しそうな程早鐘を打った。
ドア一枚隔ててヤッていたのとは全然違う緊張感。
「盛ってんなよ」
ニヤリと笑って由岐はドアを閉めた。
シャワーの音の後、部活の仲間らしき人と電話をしながら家を出て行く由岐の足音が完全に聞こえ無くなると、タオルケットを剥いだ。
そこにはぱっちりと目を開けた六花。
「いつから起きてた?」
「部屋のドアが閉まった音で…」
志貴は軽く頷いて額を押さえた。
「志貴…?」
不安に揺れる瞳で見上げる六花。
「何?誘ってんの?」
手を外して揶揄うと六花はきゅっと唇を結んで頬を染めた。
「…そうだよ」
思い掛け無い返しに志貴の目が丸く見開く。
「志貴、に、抱いて欲しいの…」
「はっ…」
乾いた笑いが志貴から溢れる。
六花が罪悪感に苛まれるのなんて解りきっていた事なのに。
いざ、それを目の前に突き付けられた今でさえ自分だけを求める六花をどうして手離す事など出来るだろう。

