この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Love adventure
第75章 告白
智也は首を振った。
「いや……ご両親には使っていない……これは本当だ」
「……」
ほなみはソファの背を強く掴み、頭の中を整理しようと必死だった。
「だが……一瞬、お前の両親を邪魔だと思ったのは事実だ……」
「!!」
「事故の報せを聞いて……俺が殺したんだ、とすぐに思ったよ……
そして……
ひとりになったほなみを、これを口実に自分のモノに出来るとも思った」
ほなみは立ち上がり、智也の背中を思いきり叩いた。
「――!」
声にならない叫びをあげて、その背中を叩きながらむせび泣く。
智也は向き直り、ほなみの頬を両手で挟み見つめた。
「いつか……罰が下ると思っていた……
両親を失った事を利用して、お前を手に入れた罰が……」
ほなみは激しく首を振った。
「智也の……智也のせいじゃないっ……」
智也は微笑する。
「……そう言ってくれるか?
……でも俺のせいさ。
手を下してなくても俺が……願ったのは事実だ」
「智也っ……」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


