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Love adventure
第52章 if

離婚を切り出すつもりではいた。
考えに考えて、それしかないと思った。この先ずっと偽って結婚生活をするなんて無理だ。
愛しているのは間違いなく西君なのだから……
(でも、こんな形で知られるなんて――)
ほなみはベッドから少し離れたソファに座り、彼がぐっすり眠っていることをもう一度確認し、綾波の番号を押した。
ニ、三回コール後に彼が出た。
「何だ」
いつものつっけんどんな声にホッとしてしまう自分がいた。
途端に涙が溢れてくる。
「どうしよう……どうしよう……」
「どうしたんだ?」
「智也に……智也に知られ……っ」
「落ち着いて話せ」
ほなみは動転し、暫く泣いていたが、泣き止むのを綾波は電話の向こうでじっと待っていた。
ようやく何とか話せるようになり、ほなみは事情を説明した。
考えに考えて、それしかないと思った。この先ずっと偽って結婚生活をするなんて無理だ。
愛しているのは間違いなく西君なのだから……
(でも、こんな形で知られるなんて――)
ほなみはベッドから少し離れたソファに座り、彼がぐっすり眠っていることをもう一度確認し、綾波の番号を押した。
ニ、三回コール後に彼が出た。
「何だ」
いつものつっけんどんな声にホッとしてしまう自分がいた。
途端に涙が溢れてくる。
「どうしよう……どうしよう……」
「どうしたんだ?」
「智也に……智也に知られ……っ」
「落ち着いて話せ」
ほなみは動転し、暫く泣いていたが、泣き止むのを綾波は電話の向こうでじっと待っていた。
ようやく何とか話せるようになり、ほなみは事情を説明した。

