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ある日弟が
第1章 1.

人生というものは階段に似ていると私は考えている。
子供の頃から一段一段努力して登り続け、その結果それ相応のステージにたどり着くものだと。
ふつう、1人でも2人でも友達という存在の人間をつくりコミュニケーションだとか遊びだとか協調性を学んだ上で、更にランク上の恋人をつくり惚れた腫れただのを学び、そして夫婦になって忍耐や根性や愛を学んでいくものではないのだろうか?
友達をつくる、というステージから飛び級していきなり恋人、しかも結婚前提だと?
そんなもん、例えるならばデヴィ婦人が国王婦人でなく全知全能の神になりたいと言い出したレベルだ。
ありえない。
正直、確実に怪しいと思った。
一人には申し訳ないが、確実に騙されていると思った。
デート商法とかそういうアレだ。
二言目には「金貸して」が飛び出るに違いない。
身構えていると、一人は言葉を続けた。
子供の頃から一段一段努力して登り続け、その結果それ相応のステージにたどり着くものだと。
ふつう、1人でも2人でも友達という存在の人間をつくりコミュニケーションだとか遊びだとか協調性を学んだ上で、更にランク上の恋人をつくり惚れた腫れただのを学び、そして夫婦になって忍耐や根性や愛を学んでいくものではないのだろうか?
友達をつくる、というステージから飛び級していきなり恋人、しかも結婚前提だと?
そんなもん、例えるならばデヴィ婦人が国王婦人でなく全知全能の神になりたいと言い出したレベルだ。
ありえない。
正直、確実に怪しいと思った。
一人には申し訳ないが、確実に騙されていると思った。
デート商法とかそういうアレだ。
二言目には「金貸して」が飛び出るに違いない。
身構えていると、一人は言葉を続けた。

