この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生、早く縛って
第31章 「愛奴隷」

初めは俺自身、自分の気持ちに気付くことはできなかった。
いきなり身体検査などと言って、処女である結衣の身体に触れたことも……ハードな宿題を出し調教しようとしたことも。久々に目覚めてしまった欲望のままに動いてしまっていたことは否めないだろう。
結果、あのプールでは結衣を危険な目に遭わせてしまい……
恐らくあの時までは、どう思われてもいいと……軽蔑するならして離れて行けばいいという気持ちもどこかにあったのかもしれない。
少なくともあの頃の俺は、結衣のような真っ直ぐな愛を受け入れる資格はないと思っていたし、その覚悟も持っていなかった。
しかしそんな俺に対して見せる、結衣の真っ直ぐな態度。
あんなことがあった直後なのに、休憩所で健気に俺を求めてくる……俺だけの愛奴。
俺の理想に近付こうと頑張ってくれる結衣こそが、俺の理想の女性なのではないかと思うのにそう時間は掛からなかった。

