この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Toy Girl
第2章 Lesson2
―――それからの事は覚えてない。
行為は一度だけじゃなかったと思う。


意識が飛んで、気づいたら朝になっていて、私は部屋に一人だった。


「・・・・・・夢?」


悪夢からの目覚め・・・
そうだったらどんなにいいだろう。
でも私は裸で身体は怠い。
抱かれた後の独特な怠さだ。


そして散らばった服やベッドサイドのゴミ箱を見て、夢じゃなかったんだと辛くなった。
何より何度も達してあっちゃんの快楽を受け入れた事が苦しい。
そんな自分がとても汚く思えた。




「明日花、起きてるか?」


トントンとドアが鳴って篠崎さんが入って来た。
全裸の私は慌てて布団で身体を隠す。


「仕事は順調のようだな」


「仕事・・・」


「でも明日花の仕事は夜のオモチャだけじゃない、俺たちの面倒も見てもらわないと困る。スケジュールは届いているんだろう?いつまでもここに居られたら俺たちの仕事に支障が出る」


夜のオモチャとサラリと言われた事、そして夕べの出来事を知りながら止めてもらえなかった事、そしてそれが当たり前みたいに扱われている事がショックだった。


「今日は八時にマネージャーが迎えに来る。それまでに出られるようにしてくれ」


「・・・普段は時間通り食べないのに朝は食べるんですね」


私の悪態に篠崎さんが止まる。
そして屈んで私の目線に合わせた。


「八つ当たりか」


「・・・・・・」


「金を貰う限りは仕事は全うする・・・違うか?」


ギリっと奥歯を噛み締めた。
悔しさとか悲しさとか、あとは自分でも分類できない気持ちが溢れて涙が零れた。
そんな私を篠崎さんが冷たく見てる。


「生憎だが俺は女の涙に何も思わない」


「そんなつもりじゃないです!」


「ならその時間は無駄じゃないか?・・・早く飯にしてくれ」


篠崎さんが部屋を出るとボタボタと涙が落ちる。
悔しい・・・悔しい!
あんな男たちに私は・・・


少しだけ泣いて涙を拭った。
ここで部屋に籠ってたらまた何を言われるか分からない。
そんなの癪だ。


急いで身支度を整えて、朝食作りに取り掛かった。
篠崎さんと煌翔くん以外は朝は弱いと聞いていた。
だから簡単に食べやすくサンドイッチと野菜スープ、サラダ、
それにフルーツを切って朝食は完成。


それから思い腰を上げて皆を起こしに2階に上がった。



/32ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ