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遅すぎた恋
第4章 思えば思うほど…
「明日から彼女ができたって自慢しよー!
あいつら羨むだろうなぁ〜」
天井を見上げ、飛鳥君は笑う。
「こんな年上、自慢したって…」
「そんな事ないよ?」
「俺が好きなんだから、それで良いんだ。」
…飛鳥君は…今までの彼女にもこう言ってきたのだろうか…
好きなんだと…毎日精一杯伝えて。
「桜さん、キスしたい…ダメ?」
ダメ?と聞く時にはもうすでに
彼の顔が目の前にあった。
寸止め…そのくらいの距離。
「…っダ……っ!」
ダメ…その一言を伝える前には…
もう唇が重ねられていた。
直ぐに離された唇…
少し怒ったように睨むが
飛鳥君は満足そうに笑っている。
「俺だって…好きな人とはこうしたい年頃だよ?
…我慢するつもりないんだよね。」
…溜息が出そう…
飛鳥君はずるい…。
こんな事を言う彼にも胸が締め付けられる。

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