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遅すぎた恋
第4章 思えば思うほど…
「本気で言ってます?…彼氏がいる人に
告白なんて俺は出来ないですよ…」
その言葉に恵梨香の目が見開く。
「…は?あの子、彼氏がいるって言ったの?」
「はい。初めて会った時に。
電話もしてたから…間違いないと思いますけど?」
恵梨香の顔が今度はニヤリと意味深な笑みを浮かべた。
「へぇ〜。そっかぁ…桜がねぇ…
桜、君の事好きだよ?」
「…えっ?」
「すぐわかるよ。頑張れ!」
頑張れと同じタイミングで桜が
戻ってきた。
「あれ…?恵梨香。起きてたの?」
「もちろん!可愛いこの子と話してたのよ」
机に肘を立てウィンクをして桜を見る。
「さ、もう帰ろうかな〜」
そう、恵梨香は笑うと
桜と飛鳥を交互に見てまた、笑った。
「桜、自分に素直にね…」
お会計を済ませ、恵梨香だけ
別の方向へと帰っていった。
横に目を移せば、
笑顔で恵梨香に手を振る飛鳥君がいる。

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