この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遅すぎた恋
第1章 失恋を癒すのは…
「先輩、お先に失礼します〜」
「お疲れ様〜」
…もう18時か…
私も帰ろうかな…
「二宮。」
デスクの後ろで声がした。
その方向へ向くと…
「ん?あぁ…田崎。」
こいつ、田崎 悠人。
…まぁ、私の元彼になった男の友達。
入社当時から一緒で…
遼太と出会ったのも悠人の紹介だった。
「帰るんだろ?少し付き合えよ。」
「んー…」
曖昧な返事のままエレベーターへと乗り込む。
エントランスから出ると…空は雲に覆われ
今にも降り出しそうなほど真っ暗だった。
「これ…降るかもなぁ…」
「そうだね…」
「駅までは行くんだろ?そこまで一緒にいいか?」
…悠人が呼び止めるなんて…
きっと理由は一つだ。
しばらく沈黙のまま、二人は並んで歩いた。
そして、悠人が口を開く。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


