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遅すぎた恋
第2章 初デート??
私たちはお互いのことを、また話し込んだ。
高校での事…仕事のこと…
そして…
「彼氏はどんな人…?」
顔を覗き込みながら、そんな事を聞く。
「…同じ職場の人よ?…飛鳥君はいないの?」
「んー。…少し前に別れた。
ホラ、駅で俺が電話してたの覚えてない?」
「ん?……」
少し考えて思い出した。
私が遼太と別れたあの日だ。
「あぁ!あの時の!」
「そう。あの日振ったの。」
…そうだ。いつでも話くらいは聞くからと…
泣いている様子の彼女に冷酷にもそんな言葉をかけていた。
「…彼女泣いてたでしょ…?」
「うん。…あっ。でも今は普通だよ?」
…普通って何だ。普通って…
高校生の恋愛の普通はわからないけれど
穏便に別れられたならそれで良いのだろう…
「ねぇ、桜さん…その彼と結婚…するの?」
「まさかっ!……あっ。いや…」
「…まさか?」
架空の彼…悠人を思い出し、結婚なんてあり得ない…
という感情の方が先だった。

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