この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遅すぎた恋
第2章 初デート??
…シャワーの音が響く。
飛鳥君は何も言わずに浴室へと入っていった。
笑うこともせず…拒否することもなく。
カチャと浴室の扉が開く音が聞こえた。
しばらくすると…タオルで髪を拭きながら
飛鳥君は出てきた。
私がソファーに座っているからか…
彼は向かいにあるベッドへと腰掛けた。
この距離が…何故だか凄く寂しかった。
「ねぇ…何か飲む?」
そう立ち上がりテレビの下にある冷蔵庫を開けた。
「…コーラ…ある?」
「あるよ…はいっ……」
「…っ!」
振り向くとすぐそこに飛鳥君の顔があって…
驚いて尻餅をついた。
その反動で冷蔵庫で頭まで打ってしまった。
「ご、ゴメンっ!桜さん!!」
「痛っ〜…びっくりした…」
コロコロとコーラが転がり
飛鳥君の手に当たった。
顔をあげると…まだ近くに飛鳥君の顔がある。
ドクン…ドクン…と音が聞こえてしまうんじゃないかと思うほど胸が痛かった。
ユックリと顔が近付き、
私もそれに合わせるように目を瞑った。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


