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第2章 初デート？？

「…片思いの相手？」


「んー。そう言うんじゃないよ。

…付き合い？」



首を傾げ私の顔を覗き込む。
大きな瞳が上目遣いで私を捉えている。


「…うっ……そう…」



本当に調子が狂う。



パンケーキを一口食べると
フワフワの感触が口の中に広がった。


「んー。美味しぃー！！」

生クリームも、甘くなくて
どれだけでも食べれそうなほどだった。



「桜さん…可愛い。」


「………やめて。」



「可愛い桜さんにバナナあげる。」



わざとあーんとフォークで刺したバナナを
私の口元へと近付ける。

少し、後ろに仰け反ってしまったけれど
笑顔のまま、私が食べるのを待っているようだ。



……あーん。



観念してそのバナナを食べた。



「やっぱ可愛い〜」


顔が熱い…もう恥ずかしくて…

今ならここで叫んだって恥ずかしくないかも。



「桜さん…」


名前を呼ばれると彼の手がそっと伸びてきた。