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遅すぎた恋
第1章 失恋を癒すのは…
二人して、オフィスへと戻る。
私は缶コーヒーを手に持ったまま
自分のデスクへと戻った。
デスクへとつくとニヤニヤと
奈々ちゃんが私の顔を見て笑っている。
「何?」
「桜先輩、田崎さんと仲イイんですね。」
「あぁ、彼氏の友達だからね…」
…もう彼氏じゃないけどね。
そう思いながら手に持っていた缶コーヒーを
デスクへと置いた。
その横に無造作に置かれている
昨日奈々ちゃんが興味津々だった、
あの高校生の特集の雑誌。
「ねぇ、奈々ちゃん。この雑誌、少し貸してくれない?」
「え?いいですよ?
どうしたんですか?年下に興味が?」
「違うわよ。次に雑誌で…
男の子の本音って言うコーナーがあるの。」
…真っ赤な嘘だけど…
私の扱う雑誌は女性誌で…確かに時々
性について扱うが…少年は対象外だ。
ただの興味だった。

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