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第16章 守護神の書･後編

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「ほんと大人の男って最低!! あんた達もあんな大人になっちゃダメよ!!」


面目無さげに立ちすくむ。そんな男二人に聞こえるように、アルは去り際に捨て台詞を置いて行った…
目の前のロイドの顔も見れず、ルイスは身の置き場に困ったように頭を掻く…


「ま…あ…、

そーいうことだ…だから安心しろよ」



さりげなくこの場を逃げ出すように背を向けたルイスに、ロイドは低い声で言葉を投げた。


「安心か…


無理だろそれは？…」


「…？！」


ルイスはロイドの声に足を止め、振り返った。

よどみの無い、真っ直ぐな黒い瞳でルイスを見つめる…
ルイスはそんなロイドの表情に息を飲んだ

見透かすように見据えたロイドの瞳を見つめ返すことが出来ず、ルイスは視線を游がせる…

視点が定まらず浮遊する瞳


ロイドはその瞳に映る位置まで足を進めるとルイスの前で両腕を組んだ。

はぁっとロイドの口から溜め息が漏れる…

「俺達は何年の付き合いだ？」

…！っ

自分が口にしたセリフをそのまま返すロイドにルイスは驚いた顔を向けた。