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ラストチルドレン
第1章 拾われた体・あたしの気持ち
どうせ、すぐ冷めるさ。
学校で話すくらいの関係になるだろう。
楓、先に帰ったかな?
俺が告白されたの見てたもんな。
そういや、告白してきた女の名前聞いてなかったな。
俺、人の名前覚えるの苦手だから。
1年の時、同じクラスになった奴しか名前は知らない。
まぁいっか。
どうせ、すぐ別れるから。
俺は本当に彼女とか作っている場合じゃない。
働かなきゃ。俺の居場所を保つ為に。
帰りたくない、なんてガキみたいなこと思いながら帰宅した。
久しぶりに楓の居ない夕方の通学路。
自分の影を見つめながら歩く。
明日、楓と話そう。
きっと、楓ならいつも通りに笑ってくれる。
面倒くさくなって、付き合ってしまったと言えば
お疲れ様、バカやねって。
言ってくれる。
どうやったら、あきらめて貰えるか女の楓に聞こう。
本当に疲れた。
真剣に想ってくれるのは、嬉しくないわけじゃない。
でも、俺なんかが誰かを幸せには出来ない。
自分の幸せすら掴んでいないのだから。

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