パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 し

ここで、正直にイけたと答えたら・・・
私たちの関係はどうなるんだろう？

もともと目的が私をイかせてくれる事だった。
だったら。
それが達成できたら。
私たちはもともとの関係に戻るだけ？

1年に1度、大学時代のサークルの新年会で会うだけの仲に戻るの？

ほんの1週間の間柄なのに。
ほんの2回目のデートなのに。

それでも。好きになりかけている自分には嘘は付けない。

何も答えない私に石島さんは
「由香里？」とほほをなでる。

このまま関係を終わらせたくない。
せめて。もう少しだけ。
嘘をついても・・・良いでしょう？

「ううん。イけなかった。もう少しだったと思うけど」

視線を外してそう答える私に
石島さんは小さく息を吐き出して

「そっか。また次だな」

そう答えてギュッと私を抱きしめた―――