この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
可愛いヒモ~番外編
第5章 風邪っぴきにはご用心!

ゆーりの顔が、悔しげに歪む。
いつもの仕返し的なのだと言えば、文句は言えないよねー。自分も同じことしてるんだから。
「どうだった? 一人でするの気持ち良かった? ……ちゃんとイケた?」
「……言わない」
「いいよ、別に言わなくて。その代わり、今してみせてよ、オナニー」
俺から逃げるように顔を背けていたゆーりが、ばっと振り向いた。
「何言ってんの……! や、やだ、無理無理無理」
……やっぱり。予想した通りの全力拒否。
「なんで?」
「恥ずかしすぎる! やだやだっ!」
ぶんぶんと首を振って、嫌だの一点張り。ちょっと涙目だし、本気で嫌なんだろうなぁ。
でも今日は俺も譲らない。
「ダメ。拒否しない約束でしょ?」
「……うるさい、変態っ!」
「変態はゆーりでしょ?」
噛みつくように俺を睨み付けてくるゆーり。俺はゆーりの手を一纏めにして右手で押さえ付けた。

