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BLACK WOLF
第15章 耳をすませ、爪を研いで
黒埼さんの指も舌も声も、何もかもがいつもと違う。
いつもみたいに乱暴じゃない。
まるで、何だか…。
「あっ、あぁぁっ、だめぇぇぇぇぇっ!」
クリに舌を這わせながら、私の秘部に指が挿入された。
一気に敏感なところを攻められて、一気に頭の中が引っ掻き回される。
「嫌っ!やめ…っ、あぁぁぁぁぁっ!ひぃっ、イッ…っ」
荒々しく掻き回すような指使いに強制的に絶頂を迎えさせられてしまった。
充分な愛撫でもなかったのに、それほどまでに私の体は黒埼さんに慣れてしまっている。
「酒でヤラれてんだ…。理性なんてとっくに無くなってる…っ」
いつもなら厭らしい憎まれ口を叩くくせに、今日は違う。
黒埼さんの告白に心の準備も整理も出来てないままにこんな場所でこんな格好で攻められてる。
でも、昔ほどの怒りは感じなかった。
それほどまでに戸惑いの方が勝っていた。
「ああぁっ!も、無理ぃ…っ!あぁぁんっ!」
どんなに達しても黒埼さんの指も舌もおさまらない。
ソファに爪を立てて足を閉じて必死に耐えようとするが、それすらも無駄に終わってしまう。
真っ暗で静かな部屋の中に響く、私の声と卑猥な水音。
口では嫌がってても体は素直に反応している。
「あ、あぁぁ…またぁ、またイッちゃ…あっ、ひぃっ!おかしくな…っ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ソファや黒埼さんの後頭部に何度も爪を立てた。
達する瞬間に黒埼さんが強引に足を開かせるから、我慢しようとしても結局は負けてしまう。

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