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BLACK WOLF
第9章 罪と罰
テレビの音が流れるリビング。
でも、暗いニュースも明るいニュースも頭に入らない。
ただ聞き流してるだけに過ぎない。
私はあの優しい幼馴染みに酷いことをしようとした。
ハルちゃんに謝られる資格も、大事にされる資格もないよ。
机に顔を突っ伏して、罪悪感を感じてると…
ガタン…
「え…?」
玄関の方から聞こえた、何かの音。
ハルちゃんは寝室に引っ込んじゃったから聞こえてないみたいだけど、今確かに…、何か聞こえた。
リビングから玄関までの距離は近くちょっとした物音は聞こえる。
耳をすませれば住人が通路を歩く音も聞こえる。
…もしかして、泥棒?
ハルちゃんに知らせた方がいいのかも知れないけど、今は顔を会わせ辛い。
ドキ…ドキ…ドキ…
もし、泥棒と鉢合わせたらと思うと怖いけど。
そう思いながらゆっくりゆっくり玄関の方へ向かった。
ゆっくりリビングから顔を出して、玄関の方へと歩く。
廊下にはまだ電気が付いてるから誰かが潜んでるならすぐにわかるけど
リビングから顔を出したが廊下には誰もいない。
鉢合わせにならなくてホッとした。
でも、何だったんだろ、今の音。
もしかして、外に誰かいるのかな?

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