この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ブラックチョコレート
第4章 旅行に行こう
「それからは仕事帰りは毎日紅里のこと探してた。
今日はいないかなって、
わざわざ公園の中まで入ってみたりしてさ。
好きだって気付いたのは
流星群を見た日だったんだけどね。
まさか付き合えるなんて、思ってもみなかったよ」
そう言ってクスッと少しだけ笑った。
「でも星弥くんモテるでしょ?」
「モテないよ」
「嘘だ!お店で声かけられるんじゃないの?」
「あー・・・」
やっぱ声かけられてるんじゃん!
「そういうのモテるって言うんだよ」
「好きな人に好きって言ってもらえるのが、
モテるって言うんだよ」
「それは星弥くんがモテるから言えることだよ!」
「今は紅里がいるから、
他の人にモテたって困るだけですよー」
「星弥くんはわたしのだし!」
「紅里だって俺のだよ?」
当たり前じゃないか。
そんなこと確認されなくたって、
わたしは星弥くんのものだよ。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


