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want to be ...
第4章 転機
「あたしが勘違い女なら、初めて会った日に
あなたはとっくにあたしの彼氏になってますね」
「お前が妊娠しても親権なんてとらねぇぞ。
勝手に1人で育ててろ、その間も抱くがな」
「ご心配なく。身体の管理は徹底してますので」
「…チッ。しぶてぇ女」
あたしを試してたのか、有り得ない言葉をキツい言葉遣いと表情で言ってた彼はため息を吐く。
…何、もしかして…諦めさせようとしてた?
あたしの気持ち舐めないでよ…
生半可な気持ちであなたの前に立ってないんだよ。
こんな意味の分からない不条理すぎること…あなただから許すんだよ。
彼を強く見据えるあたしを見た彼が諦めたように息を吐く。
「…ん」
差し出された彼の右手。
その手を首を傾げて見つめると。
「もう逃げる気も拒否する気もなさそうだし…、
最終確認。俺のセフレになりたいんだったら掴め。
なりたくないんだったら、…逃げろ」
ふ、と鼻で笑ってあたしを見下ろす彼。
覚悟は…出来てる。
さっきは、彼の方から掴まれた大きな手。
彼を少し睨み上げ、あたしは…その手を強く掴んだ。

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