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第18章 俺と杏奈の関係解消　蒼汰SIDE

噛もうとしてるのか歯が動いてるけど、させまいと深く舌を絡める。


唇を離すと扉を背に床に崩れ落ち、荒い息を吐き出す杏奈。


泣きじゃくる杏奈と同じ目線にしゃがみ込むと、思いきり突き飛ばされてしまう。


あぁ…可愛いな。


この、従順と見せかけといて、たまにされる無駄に近い抵抗がほんと可愛い。


やっぱり、手放したくない。


そこから素直じゃない杏奈との言い合いが続いた。


｢お前は俺のものだろ？｣


そう言うと、はぁ？って表情を浮かべる杏奈。


なぁ杏奈…ごめん。


俺知ってるんだよ、お前の手帳の事。


リビングの机の上に開いたまま置いてあったからさ、軽い気持ちで覗いたら…


そのびっしりさに驚いた。


待て…どんなスケジュールこなしてんだよお前。


どっかの大統領かよ？


大学と、俺んところにいる他にどこ行ってんだ。


他の男んところか？


絶対許さねぇぞ。


悪いと思いつつよく見たら。


毎日、スペースの端っこに貼られてるシール。


泣き顔のものや、笑顔のもの。


何のシールかと思いきや…とある文字が目に止まり、そこからしばらく目が離せなくなってしまった。