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向日葵を君に…
第13章 安らぎ
新学期が始まり、二週間が過ぎた。
今日の授業の内容は一切頭の中に入ってこない。
穂高の馬鹿…
どうせこうなるんだから学校サボっても同じなのに。
今日は穂高が退院の日。
学校をサボって穂高の所に行こうとしたけど、穂高に止められた。
もう…変な所真面目なんだから。
昼休み。
ちよ子といつも通り話していると、槇野が教室に戻ってきて教室のドアを閉めた。
「ハイ!みんな注目!高野ー」
「…何?」
急に呼ばれて、ちよ子と一緒にドアの方に向かった。
…何なの?
「よしよし!皆さん!待ちに待ったこの時がやってきました!我らのアイドル穂高君のご帰還でーす!」
ガラッ
「弘貴!変な前振りするなよ!別に大して待たれてないし…」
なんと、松葉杖をついた穂高が教室に入ってきた。
すると、クラス全員が穂高の周りに押し寄せた。
「穂高ー!!戻ってくるのおせぇよ!」
「退院おめでとう!」
「穂高君、元気になってよかったぁ!」
穂高はすごく慕われていたんだ。
改めてそう思う。

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