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ピンクの扉
第14章 性の不一致
そんなことを考えていると、
おもむろにバスルームのドアが開いて
彼が入ってきました。
『えっ?一人で入らせてとお願いしたのに…』
唖然としていると
「待ちきれなくて来ちゃった」と
悪びれた様子もなく有無を言わせずに
バスタブの私に近づいてきました。
「ねえ、やめて…
悪いけど今夜はそんな気分になれないのよ」
私が拒んでいるのに
彼は聞こえていないように
堂々とバスタブの中に入ってきて
私を背後から抱きしめてきました。
温かいお湯の中なのに
私はゾゾゾと寒気が走りました。
私は思わず彼に背を丸めて拒みました。
でも彼はお構いなく私の背中に密着すると
後ろから腕を回しておっぱいを揉み始めたんです。
「服を着たまんまの立ちマンもいいけど
やっぱりこうして素っ裸の方が素敵だよ」
彼の甘い言葉にも
私には悪魔の呪文に聞こえました。
でも拒めませんでした。
なぜならレンタカー代やら食事代など
彼には予定外の散財をさせてしまっているんですもの…

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