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あなたとの『愛』の続きを
第3章 あなたがヒーロー?
居酒屋の前で舞と別れると
私は家までの道を徒歩で帰る。
少し、暗い夜道だったが
酔い覚ましには丁度いい距離だった。
しばらく歩いた頃だった。
後ろから車のゆっくりと進む音が聞こえた。
明らかに、私を追っているような距離感。
…な、何?
少し足早になると、その車も少しずつ
距離を詰めてくる。
…えっ、何?誘拐?
怖くなって私は走り出した。
すると車が急にスピードを上げ私を追い抜いた。
そして、ブレーキをかけ私より少し前で止まった。
そして、左側の窓がユックリと開いた。
ドクン…っと心臓が緊張で脈を打つ。
恐怖が自分の中を支配し…嫌な汗をかいているのがわかる。
その窓からゆっくりと体を乗り出す人影。
そこにはサングラスをかけ、黒いジャケット…
そして、漆黒の黒髪。
車さえも黒。
何もかもが黒だ。
……まさか…ヤッ…ヤクザ!?
咄嗟に私は猛ダッシュでその車を追い抜いた。

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