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あなたとの『愛』の続きを
第7章 無言の挑戦状
「…っ!じぃさん!」
「あぁ、蓮。
車の中に薬があるから、大丈夫だ。」
「…病院に来て、倒れるとはなんてザマだよ。」
「…私ももう若くない。察しておくれ。」
苦しそうに呼吸をしながらも
笑っているおじいさん…。
「すまない。助かった。」
蓮が私の顔を真っ直ぐ見つめる。
「いえ…あっ。保険証…わすれてました。」
すぐ近くにいるのに…私たちの関係は
ばれてはいけない…。
「…また礼はする。」
そうして、彼とおじいさんは…
車に乗り込み、帰って行った。
…蓮さん…
あなたは…遠い…。
走り去る車を見ながら
一筋…涙が流れた。
…他人のふり…関係ないふり…
そんなの…辛すぎる。
「…蓮さんっ……」
小さく呟いた声は、
夏のような風に全てをさらわれて行った。

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