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あなたとの『愛』の続きを
第6章 立ちはだかる障害
「まっ、間違えました…」
「葵さん、でしょ?」
「……っ、はい。」
「ディスプレイに葵と出ていたわ。
…間違い電話では、ないわよね?」
「…はい。」
「あなた、蓮の何かしら?」
冷たい…凍ったような声。
これはきっと…秘書だからってだけじゃない。
「…なんでもないです。
…助けていただいただけで…」
舞と京香さんもおかしいと気付いたのか
電話口へと近づいてきた。
「そう…蓮は忙しいの。
…かけてこないでくださらない?」
「………っ!……解りました。」
その言葉を発すると電話はすぐに切れた。
「何!?秘書が出たの!?」
「はい…」
「むかつく女だわね!」
京香さんはキー!!!!と
腹立たしそうな顔をしていた。
…私にはそんな感情は生まれてこなかった。
生きる世界も…育ってきた環境も違いすぎる。
…こうなることは…解っていた。

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