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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第5章 偽りの別れ
 トスの無骨な手がキョンシルの艶やかな黒髪に触れた、その瞬間。キョンシルは反射的に悲鳴を上げて、トスから逃れるように離れた。
「―キョンシル」
 トスのよく整った顔に落胆の色が濃く滲む。
「ごめんなさい! 私ったら」
 キョンシルはしゅんとして唇を噛んだ。
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