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幼馴染と発情期
第15章 王様と私

「フィリップ。紹介する。俺専属のメイドのエマだ。こいつは隣りの国の王のフィリップだ」
「あ…はい!存じております」
フィリップ王様は小さい頃にお城に来ていたのを見かけた事があった。
「なるほど。エマさんを専属にした理由がよくわかったよ…それにしてもアランの城のメイドは若くて綺麗な女性が揃ってるな?」
フィリップ王様はクロエを見ていた。
やっぱりクロエは美人だもんねぇ!
「フィリップ、こっちのメイドは…」
「アラン、紹介は不要だ。彼女の事は自分で聞く。君、名前は?」
アラン様がクロエの事も紹介しようとすると、フィリップ王様はそれを遮った。
「私ですか?名乗るほどの者ではございません。」
クロエは相変わらずきっぱりとそう言った。
「うちの城で働かないか?良ければ俺の専属になってもらえないだろうか?」
すごい…フィリップ王様に一目で見初められちゃった…。
「嫌です。」
「えぇ…クロエ、良いお話じゃない?」
「今日初めて会った人の専属のメイドなんて出来ません。仕事がありますので、失礼致します」
国王様の専属のメイドになるという事はなかなか簡単になれるものではない。
私は昔からアラン様の事が好きだから、御傍に御遣い出来るという事はとても嬉しくて…。
フィリップ王様もとてもカッコ良くて、とても良い待遇をしてもらえるフィリップ王様の専属メイドになるのにメイド達はみんな憧れていた。
クロエは行ってしまった。
アラン様とフィリップ王様は顔を合わせる機会多いから、クロエがフィリップ王様の専属のメイドになればクロエと会えると思ったけど考えが甘かったかなぁ…
この日のお仕事が終わって自室に戻る。

