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幼馴染と発情期
第15章 王様と私

「マ………エマ!」
「…ん………ほぇ?ひゃッ!アラン様!?どうして!?」
目を覚ますとアラン様が部屋に来ていた。
時間を見るとまだ早朝だ。
「エマ!何急にいなくなってんだよ!?」
「へ?だ…だって…誰かに見られたらどうするんですかぁ!」
「にしても…部屋に勝手に誰も来ねぇし…ゴニョゴニョ…チッ…そうかよ。なら俺にだって考えがある!今日はいつも通りの他の奴らと同じ仕事しろ」
アラン様はご立腹の様子でそう言って行ってしまった。
考えって何だろう?それに何で怒っちゃったのかなぁ?
そしてこの日はいつも通りのお仕事をする事になった。
お庭のお掃除をしている時の事。
「じゃあ、これからは一緒に仕事するのも減るって事?」
「…うん。でもお休みの日とか一緒にお出掛けとかしよ?」
「いいけど…あのアラン王様が休みの日にエマを手放してくれるか心配だけどね。昔っからエマの事ずっと専属にしたがってたし」
「え…そうなの!?知らなかった…」
アラン様には一度も専属のメイドが付いた事はない。
小さい頃から自分の身の回りの事をあまり知らない人に触れられるのを嫌がっていたから、専属のメイドを付けた事がないのは納得していた。
私を専属にしたかったのは、小さい頃仲良しだったからからだと思う。
特別な感情で専属にしたんじゃない…。

