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翻弄の果てに
第19章 荒波
『嫌あああっ!』
ついに泣き叫びだした未来。
不安で不安で、最悪の事態を考えてしまう。
『未来っ、大丈夫、きっと大丈夫よ。しっかりしなさい!』
祥子の強い言葉に一瞬は落ち着いたようにも見えたが、実際のところ、誰も解らないのだ。
TVでは、ニュース速報が流され、それからは番組が変更されて、中東で起きた爆発事故一色になっていた。
あまりの惨劇は、目を覆いたくなるほどで、悠太は未来を思い、TVを消していた。
『付けなくていい!』
悠太の強い口調と未来の腕を掴んだ手が、TVを付けようとした未来を止めた。
『パパあっ!パパ助けて!力さんを…力さんを…』
悠太の胸にしがみつき号泣する未来は過呼吸気味になっていた。
悠太は言葉無く、ただひたすら未来を抱きしめ、背中をさすった。
ついに泣き叫びだした未来。
不安で不安で、最悪の事態を考えてしまう。
『未来っ、大丈夫、きっと大丈夫よ。しっかりしなさい!』
祥子の強い言葉に一瞬は落ち着いたようにも見えたが、実際のところ、誰も解らないのだ。
TVでは、ニュース速報が流され、それからは番組が変更されて、中東で起きた爆発事故一色になっていた。
あまりの惨劇は、目を覆いたくなるほどで、悠太は未来を思い、TVを消していた。
『付けなくていい!』
悠太の強い口調と未来の腕を掴んだ手が、TVを付けようとした未来を止めた。
『パパあっ!パパ助けて!力さんを…力さんを…』
悠太の胸にしがみつき号泣する未来は過呼吸気味になっていた。
悠太は言葉無く、ただひたすら未来を抱きしめ、背中をさすった。

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