この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
可奈さん
第5章 来訪者

インターホンからの応答はなく、すぐにドアが開いた。
「いらっしゃい」
柔らかな微笑みで出迎えてくれた可奈さんは、紺色のニットカーディガンの下にオフホワイトのタンクトップ、それから白っぽいスカートを穿いていた。
「こんにちは。突然ですみません、あの、この前お借りしたタオルを返しに来ました、あと、これ、おみやげです」
両手をいっぺんに差し出した。
「あら、おみやげもあるの?…わざわざありがとうございます。
よかったら上がってお茶でも…」
「え…、あの、でも」
予想通りのスムーズな展開にかえって面喰らう。
「あはは、大丈夫よ、襲ったりしないから」
襲ってください。
「お邪魔します」
スニーカーを脱ぎながら気づいた。アイツの靴がない。ピカピカに磨き上げられた威圧感たっぷりの靴が、もうそこに置かれることはないんだ…
「いらっしゃい」
柔らかな微笑みで出迎えてくれた可奈さんは、紺色のニットカーディガンの下にオフホワイトのタンクトップ、それから白っぽいスカートを穿いていた。
「こんにちは。突然ですみません、あの、この前お借りしたタオルを返しに来ました、あと、これ、おみやげです」
両手をいっぺんに差し出した。
「あら、おみやげもあるの?…わざわざありがとうございます。
よかったら上がってお茶でも…」
「え…、あの、でも」
予想通りのスムーズな展開にかえって面喰らう。
「あはは、大丈夫よ、襲ったりしないから」
襲ってください。
「お邪魔します」
スニーカーを脱ぎながら気づいた。アイツの靴がない。ピカピカに磨き上げられた威圧感たっぷりの靴が、もうそこに置かれることはないんだ…

