この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ナナノナノカカン
第10章 ナナナノジュウ@キイテカイテ
「辛かったな、よしよし」
秋景はナナの口から下着を出し、手指の拘束も解いた。
かはっ、とナナは一度噎せ、その後涙を流した。
泣き喚くわけでも、啜り泣くわけでもなく、
ただ静かに、大粒の涙が頬を伝う。
「ナナ、よしよし、大丈夫だよ」
「怖かった、どこまで行っちゃうのかなって」
「どこまで行っても大丈夫だ」
「だって止まってくれなくて、身体も心も分からなくて」
「分からなくていいんだよ、それが正しい」
「汚いのに、本気になれば逃げられるのに」
「間違ってないよ、何も」
分からなくていい、ただ堕ちろ、と
自分に命じた筈だったが、ナナは何処かで恐れていた。
秋景はナナの口から下着を出し、手指の拘束も解いた。
かはっ、とナナは一度噎せ、その後涙を流した。
泣き喚くわけでも、啜り泣くわけでもなく、
ただ静かに、大粒の涙が頬を伝う。
「ナナ、よしよし、大丈夫だよ」
「怖かった、どこまで行っちゃうのかなって」
「どこまで行っても大丈夫だ」
「だって止まってくれなくて、身体も心も分からなくて」
「分からなくていいんだよ、それが正しい」
「汚いのに、本気になれば逃げられるのに」
「間違ってないよ、何も」
分からなくていい、ただ堕ちろ、と
自分に命じた筈だったが、ナナは何処かで恐れていた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


