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HOTEL・LOVE
第7章 縮まる距離
部屋に入りまず
カバーを外そうと布団をめくると、
シーツに大きな赤いシミがあった。
この女、処女だったのか、それとも
生理がはじまったのか・・
晴樹もそんな想像ができるようになった。
まだ4日目。
作業そのもののことしか頭になかったが、
数分前に聞いた
誰だか知らないけど男に抱かれて喘いでいる女の声が、
自分に教えてくれたみたいだ。
セックスなんて、そんなもんよ、と。
そして香澄のあの態度・・
まるで楽しむかのように
声に耳を傾けて取り込んでいた・・
彼女、もう2年ここで働いてるって言ってたっけ・・
それくらいになるともう、
慣れっこ、いやそれ以上になるのかな・・・
顔をしかめながら
散らばっているお菓子の袋を拾い集めている
香澄の姿を、目で追った。
体の中心が
もやもやとうごめいているのを
意識しながら・・

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