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HOTEL・LOVE
第14章 そして2人は・・ひとつになった
突然興奮した声をあげた香澄を
不思議そうに晴樹は見返す。
それから彼女の指差す方向にゆっくりと視線を動かしていくと
ビルとビルの間に半分だけ顔をのぞかした看板が見えた。
ホテルの看板だ。
そこに見えた文字は
「ホテル・コパ・・」
え!もしかして・・!
2人は顔を見合わせた。
次の瞬間、子供みたいに走り出した。
その看板のすべてが見える位置まで、
短い距離を猛ダッシュする。
すぐに看板の全貌が見えた。
「ホテル・コパン」
2人はビルの合間に笑い声を反響させた。
「なんだぁ、コパン、かぁ!
もしかしておんなじコパカバーナかと思っちゃってさ。
杉山さんもそう思ったでしょ?」
「ああ、笹木さんのビックリマナコみたら
マジでおんなじ名前?って。
しっかしけっこう足速いねぇ、運動部かなんかだったの?」
「ううん、帰宅部!」
また笑った。
今度は互いの表情をじっくりと見つめながら。

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