この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去
賢児さんは「ありがとう」と言いながら、
またわたしを抱きしめて泣いているみたいだった。
そしたら急に賢児さんが、
「こはるー!愛してるーーーっ!」
って大声で言いながら、
わたしを巻き込んで
ベッドの上でゴロゴロと左右に転がった。
ゴンッ!
「痛ッ!」
ゴロゴロしたせいで、
赤い鉄柱にわたしの頭を打ち付けてしまった。
「こはるっ!?ごめんっ!」
さっきまですごい泣いてた賢児さんが
必死に謝ってきて、
それがすごくかわいくて、
本当に、本当に、愛しくて
幸せすぎて。
「じゃあ、愛してるって証明して?
もう一度、抱いて・・・?」
賢児さんは、綺麗な顔で
ふっ、と笑うと
「こはるが嫌っていう程
何度でも、抱いてあげる」
そう言って、また深い口付けをくれた。
【第9章 END】

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


