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光と首輪、絡まる鎖
第8章 誕生日
「もったいないけど・・・綺麗」
賢児さんはシャワーのお湯を出すと
「こはる、おいで」
とわたしを呼び、
髪の毛と体を洗ってくれた。
何度こうして洗ってもらっただろう。
たくさんの泡で優しく洗ってくれて
賢児さんがわたしのことを大事だって
感じさせてくれるから、
前はすごく恥ずかしかったのに
今は洗ってもらうことが好き。
今でもまだちょっと恥ずかしいけど・・・
賢児さんの髪の毛を洗いながら聞いてみた。
「明日はどこに行くの?」
「お昼までゆっくりここに居て
それからちょっと大人なデートでもしようか?」
「大人なデート?」
「うん、明日のお楽しみにして」
「すごく楽しみ・・・」
髪の毛を洗っていた泡を流すと
わたしは先にお湯に浸かった。
賢児さんに先に入っててと言われたし、
体を洗ってあげるのはまだ恥ずかしくて。

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