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夢
第11章 反省
「…出血がかなり多かったです、でも内蔵に損傷もないので…しばらく入院すれば良くなるでしょう。」
「…ミナミ…良かった…ありがとうございます」
病室に入る
「ミナミ…ミナミ…」
ミナミの手を片手で握りしめる夢…
「ミナミ…」
「夢…ナオト…見つかったらしい、今マコトがこっち向かってるって」
「そう…」
「夢…っ…っ…」
「ミナミ!?大丈夫か?痛いか?」
「少しな…っ…お前こそ…大丈夫か…腕…」
「俺は大丈夫…ミナミ…ミナミっ…良かった…良かった」
「夢…ナオト……さ…許してやって…くれ…な」
「ふざけんなよ!!お前らこんな目に合わせて!!警察に突き出してやればいいんだ!!」
カズが怒鳴る
「カズ…俺も、ミナミと同じだ…」
「夢…なんで…」
「ナオトの気持ちがわかるからだ!!」
「夢…」
「もし…もし俺がナオトの立場だったらって思った時…ひょっとしたらナオトと同じように…したかもしれない…から」
「夢……」
「夢…ありがとな…」
ミナミが夢を見つめる
「ミナミ…っ…ミナミ…」
「夢…こっち来いよ」
夢がミナミの手を再び握る
カズは、部屋を出る
「ミナミ……」
「夢…そばにいてくれな…眠い」
「うん、いるよ。」
ミナミが眠った
夢も一緒に眠った
数日後、ナオトは自首して、武も捕まった
「ミナミ…俺先退院だ!!」
「なんだよ…寂しくなるな…毎日来いよ!!」
「大丈夫!!俺泊まり込むから!!ちゃんと了解もらったし。」
「まじ!!やった!!一緒にいれる」
「あぁ…一緒いよミナミ…」
「なぁ…夢…」
「ん?」
「引き出し開けて」
「うん」
ベッド脇の引き出しを開けると小さい箱が入っていた
「その箱…開けてみ」
箱を取りふたを開ける
「これ…」
「あの日それ渡しにお前のマンション行ったんだ…そしたらお前が…一瞬頭が白くなった…」
キラキラ輝く指輪だった
夢はミナミに抱きついた
「ミナミ!!!」
「痛っ…」
夢は、泣きながら笑った

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