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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第9章 契り

すすり泣く莉彩の髪を淑妍がそっと撫でる。
「もしかしたら、私は、そなたを利用しているのかもしれない。ですが、縁あって親子の絆を結んだ者として、年配者として、これだけは言っておきたかった。殿下をお慕いしているなら、その気持ちに素直に正直に生きるべきですよ。畏れ多いことながら、私は殿下の母代わりとしてお仕えさせて頂きました。殿下が後世の人々から聖君として敬愛され、その御世が盤石なものとなることを誰よりも願っています。
「もしかしたら、私は、そなたを利用しているのかもしれない。ですが、縁あって親子の絆を結んだ者として、年配者として、これだけは言っておきたかった。殿下をお慕いしているなら、その気持ちに素直に正直に生きるべきですよ。畏れ多いことながら、私は殿下の母代わりとしてお仕えさせて頂きました。殿下が後世の人々から聖君として敬愛され、その御世が盤石なものとなることを誰よりも願っています。

