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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第9章 契り

その時、莉彩は初めて王の言葉の真実を知った。
「金(キム)大妃(テービ)さま(マーマ)と国王(チユサン)殿下(チヨナー)のおん仲が芳しくないのは、そなたも存じておりましょう」
「はい」
莉彩の中で厭な想い出が甦る。十年前、王の寵愛を受けて驕っていると突如、大妃に呼び出され、鞭で脚を打たれたことがあった。
全く身に憶えのない中傷であったが、莉彩は大妃に鞭打たれた傷が悪化、化膿して一時は生死の淵をさまよったのだ。大妃に対して良い印象を抱いているはずがなかった。
「金(キム)大妃(テービ)さま(マーマ)と国王(チユサン)殿下(チヨナー)のおん仲が芳しくないのは、そなたも存じておりましょう」
「はい」
莉彩の中で厭な想い出が甦る。十年前、王の寵愛を受けて驕っていると突如、大妃に呼び出され、鞭で脚を打たれたことがあった。
全く身に憶えのない中傷であったが、莉彩は大妃に鞭打たれた傷が悪化、化膿して一時は生死の淵をさまよったのだ。大妃に対して良い印象を抱いているはずがなかった。

