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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第16章 ♦Half MooN♦

かといって莉彩には彼等のために何をどうすることもできず、ただ子どもたちに字を教えてあげるだけだ。が、学問をすることは生きてゆく力になる。字を憶え、計算ができるようになれば、都に出て商人にもなれるだろう。むろん、学問を修めただけで未来が開けるなどと楽観すぎることは言わないけれど、何も知らないよりは人生の可能性や選択肢が増えてくるのは確かだ。
子どもたちが将来、生きてゆく上で何らかの形で助けになればと莉彩は考えていた。
子どもたちが将来、生きてゆく上で何らかの形で助けになればと莉彩は考えていた。

